フィリップス社製CPAPのリコールの件・続報

前回記事にした睡眠時無呼吸症候群(SAS)の話【追記】で一旦は対応終了だろうと思っていたら、つい先ほどまた病院から連絡がありました。

2021年8月から2022年8月にかけて、フィリップス社が対象となる全機器を交換対応(リコール)するとのことでした。
公式なリリースを検索してみたのですが、残念ながら日本語では見つかりませんでした。

どうしてこうなった?

前回も書きましたが、市販のCPAP洗浄剤を用いてCPAP本体を洗浄すると、本体内部の部品が変性を起こし、機器作動時の吸気内に粉状の異物が混入する可能性があるそうです。
アメリカでは日本のような全国民をカバーできるような保険医療制度がないことも、不具合が起きた要因の一つになっているような記事も見かけました。
市販されているCPAP機器を購入して自分で管理し、使用する。
メンテナンスしようと、市販の洗浄剤を使ってしまう。
壊れたらまた高価な機器を買い換えなくてはならないので、大切に使うためにメンテナンスする。
当然のことですよね。

日本では、保険医療の中で処方としてリースで機器を使用し、メーカーからサポートを受けられるし、メンテナンス方法もレクチャーされる。
そして日本では今回のような不具合の報告は一例もない。
この差はとても大きいのではないかと思います。

ちょっとAmazonを検索してみましたが、CPAPの洗浄剤は簡単には見つかりませんでした。
アメリカだったら簡単に手に入るのかもしれませんね。

日本のユーザの不安と応急的な対応

「いくら日本で不具合の報告がないと言っても、いつ問題が起きるかわからない機器を使うのは不安だ」
ほとんどの人の意見はこうだと思います。

実際にフィリップス社製機器の使用中止を指示して、他のメーカーの機器に差し替えている医療機関もあるようですね。
ちなみに俺がお世話になっている病院の判断は「洗浄剤を使っていないのであれば、今のまま使用を続けても構わない」ということでしたので、そのまま使い続けています。

そこでフィリップス社は日本においても全台のリコールに踏み切ったようです。
全台となると膨大な数ですし、対応期間が1年間も設定されているので、時間がかかりそうです。
「そんな状態じゃ不安だけど、CPAPは使いたい」と考えている人のために、フィリップス社は応急的な措置として既存の機器の吸気管に取り付けるタイプのフィルタを希望者に無償で配布するそうです。

冒頭に書いた病院からの連絡は、このフィルタの配布を希望するかというのが主旨でしたが、俺は「必要ないです」と答えました。
俺一人にフィルターを送付するなんてのは大した負担ではないと思いますが、その分を今困っている人に注いでほしいと思います。

というわけで

交換してもらえることになったけど、いつになることやら。
取り立てて困っているわけではないので、いくらでも待てますが。
もしも何かあれば、フィリップス社のコールセンターか担当医に相談すればいいようです。