渚のリーチ!

俺が15年以上応援しているプロ雀士・さっき~(黒沢咲)の初の著書。
麻雀プロが出す書籍といえば戦術本が普通だけど、なんとこれは小説。
牌姿は少しだけ出てくるけど、麻雀がわからない人でも楽しめる内容になっています。

物語は主人公の大学生・渚が麻雀を覚えるところから始まります。
麻雀の魅力の虜となり、卒業して就職しても会社帰りは毎日雀荘へ通う日々。

そんな渚がプロ試験を受験し、合格。
OLとプロ雀士という二足の草鞋の生活が始まった。

ファンならこの渚がさっき~自身のことだとすぐにわかる内容です。
多少の脚色はあるとしても、どこからがフィクションなのかわからなくなることもありました。

 

さっき~と知り合ったのは、新宿三丁目にあったゲームセンター「NEWワールド」。
俺はMFC(麻雀格闘倶楽部)を打つために毎日のように通っていました。
たまにそのゲーセンにプロが来て打っていることは知っていました。
初めて見かけてから1ヶ月後の2006年4月25日、ゲーセンの店長から「咲プロが来てますよ」とメールを受信。
すぐに駆けつけてご挨拶しました。
「強気のヴィーナス」エロス

当時の俺、フリー雀荘で打つことは未経験でした。
なので、俺のフリー雀荘童貞はさっき~に捧げようと決めて、本人にもそのように話していました。
さっき~がどこかにコメントで「童貞、いただきます」って書いてくれたと記憶しているけど、その記事は見つけられませんでした。

さっき~にフリー雀荘童貞を捧げたのが2008年5月19日。
デビュー当日エロス


当日の写真。
俺は写っていないけど、俺のカメラで撮影したので掲載しておきます。

以降も幾度となくさっき~がゲストのフリー雀荘に出かけたり、歌舞伎町のゲーセンで偶然会って並び打ちしたり。
そのたびに気さくに色々な話をしてくれました。

2009年11月。
俺はMFCのゲーム上での大会「雲蒸龍変」で全国4位となり、テレビ対局の出演を賭けた実卓での選考会に出場できることになりました。
幸いにも仲間内には2人も過去のその大会での上位入賞経験者がいたので、選考会がどのようなものでどんなルールで行われるのかをリサーチ。
当時まだ登場して間もなかった自動配牌機能のアルティマ卓を使ったものであることがわかり、それに慣れるため選考会までの間はフリー雀荘に通うことを決意。
その数日後、池袋でさっき~のゲストがあったので、「稽古をつけてもらう」意味で同卓してもらいました。
間に合うのか…?エロス

実はこの頃、さっき~のブログを読んでいて「なんかずいぶんと会社を休んでいるみたいだけど、もしかして退職したのかな…?」と感じていました。
でも直接は聞きずらくて、その件には触れませんでした。
その直後にこのブログ。
Next Stage | 女流雀士 黒沢咲のONとOFF♪
見返したら、俺もコメント欄にカキコしていましたね。

 

それ以降のさっき~の活躍はご存知の通り。
Mリーグにおいて門前高打点の打ち筋で多くのファンの心を掴んださっき~。
古くからのファンは「お嬢」でも「セレブ」でもなく、たぶんみんな「さっき~」って呼ぶと思います。
だって「さっき~」と「ゆっき~」と「こじゅ」だもんね。

 

そのさっき~が「あの頃、こんなことを考えていたのか」と感じ取れる本の内容でした。
例えば、こんな記事とかも本を読んだ人なら「あぁ!」って思うんじゃないかな。
ミッション。 | 女流雀士 黒沢咲のONとOFF♪

デビュー直後からの記事と照らし合わせたら、もっとたくさんの点と点が線で結ばれるかもしれないね。
半分以上は食べ物の話だけど(笑)。
2005年3月 | 女流雀士 黒沢咲のONとOFF♪

 

本の感想というよりは、過去の俺の日記や、さっき~のブログを貼り付けたものになってしまったけど、こうやって記憶と記録を辿りながら本を読むのはなかなかできない経験で、とてもいい時間でした。

ブログって本当に「weblog」なんだなぁと実感しながらこの記事を書きました。

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