思い出のホール_09

前回のプリマクラブで意図的に書かなかったエピソードがあったのだが、先日プレイセブンへ行った時に「あの話が書いてないじゃーん」と言われてしまったので、方針転換して書くことにします。
過去にはmixiで同じ話を綴ったことがあるけども。

プリマクラブ 中野店

住所:東京都中野区弥生町6-10-12

忘れられない「ありがとう↑^^」

とある日、朝からクランキーコンドルを打っていた。
11時まで交換不可のモーニングが落ち着き、パチスロコーナーにいる人が減り始めた頃、俺の隣に小柄な女性が座った。
着ているスカジャンのせいか、少しヤンキー風味だけど綺麗な感じの若い女性は、手元のポケペルを気にしつつ、ひたすらコンドルに現金投資を続けていた。

途中、台間サンドに札を入れる時に彼女の顔がチラッと見えた。
……んっ!?
激しく動揺する俺。
ちょっと待て。
なぜ彼女がこの店に、しかもコンドルを打っているのだ?

…ってことは、あの噂は本当なのか?
仮に真実だとしたら、その噂の彼氏が住んでいるのは方南町だという噂だし、彼女が方南町にいても不思議はない。

席を立ってトイレに行く俺。
その時に彼女のスカジャンの背中の柄を見た。
間違いない。
その何日か前に放送された「パパパパ◯フィー」に出ていた時に着ていたスカジャンだ、これ。

そう、彼女は相川◯瀬本人だったのだ。

もう隣が気になってしょうがない。
でもパチンコ屋で芸能人に声をかけるのは、なんとなくタブーのような気がする。

彼女は座ってから一度もボーナスが引けず、現金投資で打ち続けている。
台を移る様子もない。

俺は普通に遊べている程度。
もちろん相川◯瀬の隣だから打ち続けているわけだけど。

彼女の台の上にあるBIGでしかリセットされないゲーム数カウンターが「1000」に差し掛かったところで、青テン出現。
彼女もボーナスを察知して、一生懸命狙ってるみたいだけど、全然目押しできていなかった。

こんな時、すかさず「目押ししましょうか?」と声をかける人もいるだろう。
でも俺は「自分で揃えることを何よりの楽しみにしている」人がいることを知ってから、本人から頼まれるまでは目押ししないことにしていた。

…でも、相手は相川◯瀬。

リーチ目を出したまま彼女が千円札をもう1枚追加しようとしたその時、ついに俺は声をかけた。
俺「押してみましょうか?」
七「お願いします…」
1枚掛けでBR判別まで兼ねた手順で押したらREG。
もちろん、俺はREGだとわかっていたが。

すると関西弁のイントネーションで
七「ありがとう↑^^」

この時、俺はめっちゃ嬉しかった。
彼女の笑顔には投資が膨らんでるとか、REGだったから…という落胆の様子が全くなかった。

すぐ後にまた彼女の台で青テン。
今度は彼女がすぐに目押しを頼んできた。
ついにBIG。
七「ありがとう↑^^」

俺は用事があってヤメなければならなかったので、コインを流し、缶コーヒーを彼女に差し入れ、色んな意味を込めて
俺「頑張ってくださいね」
と言った。
そこでも彼女は
七「ありがとう↑^^」
と笑顔で答えてくれた。

多分一生忘れない。
あの笑顔とあの言葉。

パーラー自由席 中野南台店

住所:東京都中野区南台2-28-5

「方南町駅界隈」に含めて良いか迷ったが、ここ以外に語る場所はきっとない。
1991年ごろに初めて訪れる。
初めて行った時は、ニューモンロー、びんびんバラエティ、オロチョンパなどが設置されていた。
その後、フィーバーアタックGP、フィーバーレジェンドI、フィーバーキングII、ダービー物語、綱取物語などを打った。

パチスロは、コンチIII、アラジンII、スーパーセブン。
その後の入替でBモノのスーパーバニーガール(緑パネル)。
アラジンIIはもちろん、コンチIIIもスーパーセブンラッシュver.だったし、結構Bモノが好きな店だった。
7枚交換なのに10万投資しても捲くることができたコンチIIIはとてもいい思い出だ。

その後も定期的に覗いていたが、いつも人は少なくて快適に打てる環境だったので重宝した。

運命の出会い

1998年当時の設置はクランキーコンドル、バーサス、ドギージャムなどだったかな。
俺がドギージャムを打っていると、プリマクラブでいつも息子さんとその友達を連れてお小遣いを与えて打っているおじさん、通称「ダディ」が来たのでご挨拶。

すると、一人の青年を俺に紹介してくれた。
ダ「彼、知ってるでしょ? JOYの店員さん」
俺「JOYは行ったことないんで、わからないです」
ダ「彼、すごくパチスロ好きだしうまいし詳しいから、きっと仲良くなれるよ」

こうして、としちゃんと知り合った。
そう、先日もプレイセブンへ一緒に行ったとしちゃんだ。
まさか一生付き合う友達になると、この時は全く思わなかった。

JOY 方南町店

住所:東京都杉並区方南2-21-1

としちゃんが働いていることを知って、覗きに行った。
立地的にプリマクラブとライバル関係にあるホール。

妨害工作対策のプレオープン

プリマクラブより遅れて新規オープンしたこの店だが、ちょっとワケアリだったのはプリマクラブの常連の間では有名な話。
それは、山佐のダイバースを28台だけでプレオープンを行い、2週間だけ営業して、再び半年間のリニューアル工事に入ったというもの。
実は何者かによる妨害工作の対策だったとも言われていた。
風営法の「保護対象施設による制限地域」により、病院や学校などから半径200メートル以内(ここでは非常に大雑把な説明で失礼)では新規の風俗営業の許可が下りない。
なので、「新規開店の営業許可を申請するよりも前に病院や学校を作ってしまえ」という妨害工作だ。
病院や学校などが作られるよりも前に風俗営業許可が下りれば、廃業しない限り問題ない。

デジスロ7との出会い

1999年にとしちゃんから「面白い台がある」と薦められたのがデジスロ7。
出玉はやや少ないけど、7ライン機でボーナスが軽いし、すごく面白かった。
当時ではまだ少なかったボーナス告知を搭載した台であるにも関わらず、完全告知ではないので、ボーナス察知がやや難しい。
告知が入らずとも鉄板パターンを察知して、涼しい顔でドル箱にコインを移すことで、優越感に浸ることができた。

来店ポイントを貯めると設定6を終日打てる

これはとても魅力的だった。
JOYに行き、店員さんにスタンプをもらう。
1日1個もらうことができて、40個でカンフーレディやゲッターマウスの設定6、60個でB-MAXの設定6を予約して終日打つことができた。
このためだけに毎日JOYに顔を出した。

以下は過去にAOLにて公開していた日記からのコピペ(一部再編集)。

1999年6月2日(水)晴れ

10時ジャストに入店。
カウンターで会員カードを提示して予約していた旨を伝える。
そしてB-MAXの673番台の電源を入れてもらう。
その時バイトのお兄ちゃんに「設定確認ってできるのかな?」と聞いてみた。
これは他の常連から「設定はいつでも見せてくれるよ」と聞いていたので、朝イチで確認して安心してから打ち込むのが良いと思ったのである。
前に一度、店側のミスで設定6ではなかったことがあるようだし。

千円札をサンドに突っ込みひたすら回していると、主任がやってきて「(設定を)見る?」と聞いてきた。
俺は「お願いします」と言って席を立ち、確認させてもらった。
しっかりPAYOUTの7セグに「6」の数字が現れた。
絶対に設定6である。
ひとまず安心できたので「あとはひたすら回すのみ!」と思ってブン回していたところ、見ず知らずのオヤジが俺に声を掛けてきた。

オヤジ「ちょっと来て」
俺「なんですか?」(と言っても手は休めずに回す。目押しなら他の人に頼んでくれ)
オヤジ「いいからちょっと来てっ!!」

この時、過去にあったいくつかの出来事を思い出した。
前に変なオヤジにカラまれた時もこんなパターンだった。
話し掛けてきたのが刑事さんだったこともあったし(笑)。

俺「いや、俺は設定6を打っているのでブン回したいから…」
オヤジは俺のそばで腰をかがめ、その場で話し始めた。

オヤジ「なんか、朝っぱらから俺が入れた設定にナンクセ付けたんだって?」
俺「はぁ???」(なるほど、このオヤジはこの店の屋根裏の住人なワケか。っていうか、その前にちゃんと名乗れよ…)
オヤジ「お客さん(→俺)、いつも夜に様子を見に来て、ちゃんと設定6の台が出てるって知ってるでしょ?」
俺「それはもちろん見てるから知ってますけど…」(ちゃんとモニタで俺のことをチェックしてるようで…)
オヤジ「もしお客さんがうちの店を信じられないのなら来なくていいよ。でも俺はこの商売を20年やっていて、そのプライドが…(以下略)」
俺「俺はこの設定6のサービスを受けるのは初めてなんです。友達が『いつでも設定は確認させてもらえるよ』と教えてくれたので、『じゃぁ、朝イチで確認しておくのがいいかもね』って話していたんですよ。だからナンクセを付けたつもりはありません。お気になさらないで下さい」(でも設定を入れ間違えたことがあったんでしょ??)

するとオヤジは理解してくれたようで俺の肩をポンポンと2度叩いて去っていった。
「まぁガンバレや」とでも言ったかのようだった。

特定の設定値を用意するようなイベントならば、公開するのがスジじゃないのかなぁ?
客は店が課したノルマ(来店ポイント60)をクリアしてきたんだから。
「台の開放時、お客様自身に設定値をご確認していただきます」とか、そうじゃないのなら「設定値の確認は一切お断りいたします」とか、店の意志表示が欲しいよね。
そんな意志表示もないのに店のおエライさんにカラまれるとは。
確かにオヤジの言う「プライド」も理解できないわけじゃないけど。
ならば主任は何故俺に設定値を確認させてくれたんだろ?
そのことについて、主任とは何も話さなかったけど…。

この来店ポイントのイベントはほどなくヤメてしまった。
期限までは貯めたポイントは使えるとのことだったので、80ポイント持っていた俺は、40ポイントのカンフーレディとゲッターマウスの設定6をそれぞれ1回ずつ打ち、以降はあまりJOYに行かなくなった。

その後、としちゃんも退職。

「それって詐欺にあたるよ。上司に相談してごらん」

としちゃんが退職した後ではあるが、JOYでB-MAXを打っていた。
その頃、ユニバ系のセレクタゴトが多発していたようで、その対策でセレクタにボール紙製の箱状のモノが台の内側から取り付けてあったのをコイン補給の際に確認。
当然、未承認変更なのだが、当時はまだまだそういうのも甘かった時代。
しかしその箱状のモノがあるために、リール回転中やリプレイ時に投入してしまったメダルが返却されず、箱状のモノの中に貯まってしまうようになっていた。
打ち終わってコインを流す際、としちゃんが退職した後に昇格した店員にその箱状の中に貯まったメダルを取り出すように言った。
しかし店員は俺の申し出を「それはできません」と拒否。
すかさず俺は「それって詐欺にあたるよ。上司に相談してごらん」と返す。
慌ててどこかへ消えた店員は数分後に戻ってきて俺に平謝りする。
「いやぁ、最近多いゴトの対策なんですよぉ」と言い訳をする。
「遊技に使ったわけでもないメダルが店に騙し取られてるのを客が黙っているわけないだろう!」と叱っておいた。

そして最近は…

2019年頃から頻繁にJOYへ行くようになった。
この地域ではディスクアップの設置台数が多いことがその目的だった。
おかげでプリマクラブで一緒にワンワンハウスを攻略したKちゃんと20年ぶりに再会できた。

2021年はP大工の源さん 超韋駄天を打ちに頻繁に通った。
最近は釘が渋くて足が遠のいているが…。

 

参考:東京都|中野区|ここって昔はパチンコ屋? 東京都|杉並区|ここって昔はパチンコ屋?

次回予告

今回も長くなってしまってごめんなさい。
次回はとしちゃん繋がりで2000年頃の調布駅界隈です。