世界的にサル痘が流行し始めて、今週になってWHOがサル痘について緊急事態宣言を発令。
そして日本でもサル痘の感染者が確認されました。
厚生労働省のホームページによると、サル痘には天然痘ワクチンで85%の発症予防があるとのこと。
昨日は天然痘ワクチンをサル痘予防に使用することが厚生労働省により承認されました。
「あれ? 天然痘? ってことは種痘を受けている世代ならそんなに恐れなくてもいいんじゃないの?」と咄嗟に思いました。
種痘とは天然痘の予防接種で、日本では昭和49年生まれまでの世代で幼少期に接種しています。
接種済みの人には、上腕に傷痕が残っています。
まれにBCGと勘違いされますが、BCGは結核の予防接種で、筒の中に9本の針があるハンコ型の注射です。
それを一度に2箇所、計18本の針を刺すことになります。
種痘はそれよりもちょっとエグいです。
接種方法の説明動画を見つけたので貼っておきます。
二又針がまさに「植え付ける」って感じでしょ?
1947年までの接種は上腕部を十字に切開して植え込む方法が採られていたようです。
傷痕しか見ていませんが、母親がまさにそれでした。
上腕に3センチくらいのエグられた傷があるような感じ。
それに比べたら、二又針を使った接種はまだマシですね。
幼児の頃に受けて、それが成長したから、1センチほどの大きさになっていますが。
ところで、この種痘はどのくらいの有効期間があるのでしょうか。
こんなレポートを見つけました。
これは2004年あたりに書かれたもの。
俺も1回接種の世代なので、2回接種した世代に比べたら抗体価は劣ると思いますが、少しは期待できるのではないでしょうか。
しかし、こんなページも見つけました。
1回の種痘(痘瘡の予防接種)による免疫は一生は持続しません。痘瘡(天然痘)に対する抗体の値は、接種後5-10年の内に低下を見せます。
これがサル痘にも適用される内容だとすれば、今現在の抗体価はどのくらいなのか、知るべきかと思います。
このままサル痘の流行が続くのであれば、極めて近い将来に行政から世代別の通知が来るのではないでしょうか。
- 2回接種世代(~1968年生まれ)
- 1回接種世代(1969年~1974年度生まれ)
- 未接種世代(1975年度生まれ~)
1~2回接種世代は抗体検査の後に必要なら接種ということになるでしょうね。
既に世界的に撲滅した天然痘ですが「天然痘ウイルスが生物兵器に使用される時を想定した予防」という名目で、国は天然痘ワクチンを保有しているようです。
いずれにしても、新型コロナウイルスと同様の感染対策を施すことが一番手近な予防法です。
コロナが収まったとしても次はサル痘か…なんて思ってしまいますが、必要以上に怖がらず、もうしばらくは我慢の日が続きそうです。