2014年、ネット上で鼻や呼吸に関する疾患についての記事を目にしまして。
チェックポイントみたいな項目があったのでやってみたんですよ。
そしたら何個か該当していたようで、一度「専門医に診てもらった方がいい」くらいの判定結果が出たので、地元の大きな病院にかかることにしました。
一番に疑ったのが、鼻茸(鼻ポリープ)。
鼻腔の中の粘膜が炎症でキノコみたいになっちゃうやつです。
それとは別に睡眠時無呼吸症候群(以下、SAS)の症状に合致することが多かったので、そちらも受診することに。
※SASの説明はこちらで → https://doctorsfile.jp/medication/164/
まずは耳鼻科。
問診の後、鼻からファイバースコープを入れて映像を見ました。
アレルギー性の鼻炎で多少粘膜が厚くなっているが、鼻茸はないとのこと。
一安心して、呼吸器科。
この病院はSASの専門外来があります。
SASの確定診断は、呼吸を計測する装置を付けた状態で睡眠のデータを採り、どのくらいの頻度で呼吸が止まっているのかチェックします。
以前は一泊入院して、病院の装置を付けて眠ることで検査していたらしいのですが、最近は機器メーカーから検査キットが送られてきて、自宅で一晩分の睡眠データを採り、キットを返送すると結果が病院に送られる…というシステムになっています。
たしか、この検査キットのリース費が7000円ほどだったと記憶しています。
1時間の平均で5回以上呼吸が止まっていると、SASの診断が下るわけですが、俺の結果は4.3回。
最長で90秒くらい止まっていたとのデータでしたが、ギリギリで正常の範囲内でした。
耳鼻科も呼吸器科も特に治療することなく、それまで通り鼻炎の薬だけは服用を続けました。
2017年の年末に結婚し、妻から「夜中、何度も何度も呼吸止まってるよ?」と言われたので、再度チェックしてみることに。
幸い、妻の勤務する病院にもSASの診察ができる先生がいらっしゃるので、その先生に診てもらいました。
2014年と同じように、機器をリースし、睡眠のデータを採りました。
数日後、勤務中の妻がその先生に声をかけられ「旦那さん、重症です! すぐにCPAP治療を始めましょう」と伝えられました。
速やかに先生の診察を受け、検査の結果を聞くと、なんと1時間あたり平均43回も呼吸が止まってました。
「一晩中、首を絞められているのと同じです」と言われました。
道理で寝ても寝ても昼間も眠いし、朝起きても怠くて頭が重いわけだ…。
お客さんとの打ち合わせ中に目を開けていられなくなって、居眠りしちゃうこともあったくらい。
ちゃんと布団に入って、横になって眠っていたとしても、脳は眠っていない。
結果的に、横になると脳が眠れないので、家での夕食後などはそのままリビングで座ったまま寝ているような日々でした。
CPAP治療の開始。
病院からの処方で、フィリップス社のドリームステーションという機械を使うことになりました。
フィリップス社の方が直接自宅に機械を届けるとともに、使い方と手入れの仕方をレクチャーしてくださいました。
通常は鼻にだけマスク状のものを付けるんだけど、俺は鼻が詰まっていることが多いので、口に装着するマスクタイプのものに差し替えてもらいました。
装着して眠ると、効果はバッチリ。
以下は睡眠アプリとしてずっと使っているairweaveのsleep analysisのグラフです。
これはCPAPが処方される前のグラフ。
下に行くほど睡眠が深いことを意味しているのですが、ひたすら浅い眠りを繰り返してます。
そしてこれが使い始めて数日後のグラフ。
目覚めた日が休日というのもあるけど、しっかりと深く眠ることができました。
こんな感じでCPAPを使い続けて、そろそろ丸3年。
SASの症状自体は落ち着いています。
CPAPはあくまで医師による処方です。
CPAPの治療を続けるには、毎月担当医の診察を受けて、処方箋としてどのような強度で運転するか等のコマンドが自宅のCPAP端末に遠隔で送られるような仕組みです。
そのためにCPAPには3GのSIMが入っているんだよね。
費用は診察とCPAPの処方箋と利用料で1ヶ月あたり5千円くらいです。
でも閉塞型のSASの一番の治療法は痩せることなんだよね…。